『冗談ばかり言って。何を考えているか分からない。』
『一時ではなく、人と持続的な信頼関係を結ぶには?』
分かります、その気持ち。
私もずっと道化師のような立ち回りをしてきた時期があります。
先日、ふと目に留まった人気芸人と心理学者の会話です。
人気芸人の
『公私の区別なく変なやつしか集まらない。
ずっと芸人のような役回りの職業病』
という悩みに、心理学者が放った一言が私の心に留まりました。
『コミュニケーションの中身は上の空でしょ。
面白いことがないかな、突っ込めることはないかなと
コミュニケーションの外側ばかりを大切にしてるでしょ。
そんな人は、みんなに好かれたいという病にかかっているんですよ。
公私共にそんな時間だけ過ごしてたら、
本当に人と信頼関係を結べるチャンスは一向に訪れません。』
ほほーー。まさしく私が今知りたかったことです。
そうかー、道化師のような人は
みんなに好かれたいという病にかかっているのか。
相手が誰だとか置いておいて、
コミュニケーションの外側に意識を集中してしまい。
肝心な中身には無頓着なままのコミュニケーション。
信頼されるはずがありません。
ある心理学の実験では、
相手から信頼される関係を築くためには
相手に何かをしてあげることのではなく、
相手に何かをしてもらうことが大切だという結果が出ています。
確かに、例えば、
毎晩主婦や主夫の方がパートナーに食事をしてあげることが
パートナーからの信頼される関係を築くことにはつながらなく、
こんなに相手にしているのにという気持ちが募るだけです。
自分が一方的にしてあげることは
自分が相手を信頼していますよというアピールにはなるが、
相手からの信頼は得られないということです。
それよりも、例えば、仕事で知り合った人の
得意なことをじっくり聞いておいて、
後日、自分の仕事上で相手の得意分野が必要になった時に
『自分の仕事上であなたのこのスキルが必要なんだ、助けてくれないか。』
と言われて、いやな気持ちがする人がいるでしょうか。
例えば、日程的に手伝いが出来ないとしても、
いやな気持ちにはならなくて、後日手伝ってあげたくなるでしょう。
そうなんです。
相手とのコミュニケーションの側面に意識を向けて、
道化師のように生きてきた人にはそこが足りないんです。
自分を好かれようという気持ちが第一優先で、
相手から信頼される関係を築くことが二の次になっているんです。
そこが足りないんだよな。
相手の特技や好きなことを知るには
ある程度の共有する時間や会話が必要になります。
その時に、表面上のコミュニケーションでなく、
コミュニケーションの中身に神経を集中して、
後日、この人とビジネス上で信頼関係を築きたいと思うなら、
相手の得意分野のスキルで手伝いをしてもらうんです。
そして、自分の得意分野も相手に話し、
相手に手伝いを頼まれたら、快く引き受けると
徐々に信頼関係が高まります。
芸人と心理学者の会話の中身がこんなに自分に
必要なものだと思いもよらず、文章を走らせましたが、
自分の行動変容を促す、大事な文章になりました。
というか、自分の思考の感度が最近上がってきたように思います。
本当に何でもクリエイティブの種ですね。
相手の得意なことで手伝ってもらう、
コミュニケーション上手な人は
そのような信頼関係構築の成功体験を積み重ねて
何も考えずに出来ていることなんだろうな。
私は深く気づいた今日からこの大切なことを
コミュニケーションの仕方に取り入れていきます。
以上、【お金を守る人】でした。
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