2020年12月13日日曜日

【人の信用を守る】それでも人生にYES!と言う。

「人生こそが無条件意味を持つんだな。」

「コペルニクス的発想ですな。」

「自分が人生に問うんじゃなくて、人生に自分が問われているわけだね。」


分かります、その思い、分析。

こんにちは、【人の信用を守る人】です。

フロイト、ユング、アドラーが心理学の三大巨匠と言われていますが、

私の心理学の心の師匠はヴィクトール・フランクルです。

小手先のテクニックは一切なく、

スナイパーのような一撃必殺の発想がすごい。

そして、その根底には愛が溢れている。


『夜と霧』

『それでも人生にイエスと言う』


私は衝撃を受けたのは、人生に対するコペルニクス的考えです。

つまり、

私が「人生とは何か?」と考えるのではなく、

人生が「私は何か?」と問うているという考え方です。


例えば、終戦で強制収容所から出られたフランクルさんは

父・母・パートナーがすべて死亡している事実を知ります。

しかし、仕事で没頭して、9日間で『夜と霧』を書き上げました。

また、一年後の講演会の記録をまとめたものが、

『それでも人生にイエスと言う』です。

強制収容所の中で人々がどのように希望を持つのか、

絶望するのかを実体験も踏まえ、観察してきて、

フランクルさんはどうしたら希望を持てるのかを言語化して言ったんです。


やっぱり、極限状態でも生きる希望の手段の一つが言語化ですね。

言葉を覚えている人間に許された救いの手段です。

あっでも全然違う発想で逆境を乗り切る人もいますよね。

過去の体験の蓄積からの発想ですから、

その乗り切り方は多様性に富んでいるはずです。


肉体も精神もぎりぎりの中で

精神科医としての視点を持ち続けていたのも

そのこと自体が希望になるからです。


どこかに行けば、幸福な人生が訪れる人生探しの旅ではなく、

人生のほうから「おまえはどんな人間なんだ?」

「おまえだったら、どうするんだ?」と問われているということ。


つまり、人生こそが無条件意味を持つ存在だということ。

俺の人生って意味ないな、じゃねえの。

人生からお前この状況おまえなりにどうすんのよ?って問われているということ。

愛のある言い方をすれば、

フランクルさんのように

ある日突然、何の言われもなく

強制収容所に送られ、

財産も、家族も、名前もうばわれ、6文字の数字で呼ばれ、

小さなパンのかけらと水で毎日飢えをしのぎ、

いつの日に終わると知れない強制労働をしいられる人生に

なったら、おまえはどうする?ということ。


その時に人生の無条件的意味から派生する発想が持てるかもてないか。

無条件意味から派生する発想は

例えどんな状況になっても、発想が浮かぶということ。愛ですね。


ここは多様性に富んでいて良いわけです。

なぜなら、体験値はひとそれぞれなんだから。

フランクルさんは結婚相手の像を創造し、会話をすることで

心の安らぎを得ていたそう。

そうなんです、すべて奪われても、過去だけはその人から奪うことが出来ない。


ここに新たに過去に関するコペルニクス的発想があります。

過去は消えることはない。金庫のようにしっかりと保存されている。

人生に意味を見出そうとしていたり、無意味だと嘆いている

人こそ、過去から目を背けている。過去は消えることがないのに。


フランクルさんのその人が自ら思いつく発想を大事にしている例として、

奥さんに先立たれて数年悩んでいる医者の男が

相談に来たときに、

「もし、あなたが先に死んだら、奥さんはどうだったと思いますか。」

「とても悲しんだと思います。」

「あなたがその奥さんをその悲しみから救ってあげたのです。」

そして、はっと何かに気づいて、男が握手をして出て行った。

というエピソードがあります。


まさに、コペルニクス的発想

悩んでいる、悲観しているのは

自分と人生との関係性を履き違えて、自己中心的考えに陥っている。

そしてその場合表れる症状として、

何度も反芻思考をしてしまうので、分かりやすい。


人生とは何か空しいものだな。なんて反芻思考はストップ!

いつからでもどこからでもそれでも人生にイエスと言おう。

人生に、お前はどうすんだよ?と問われている。

その答えを発想したら、反芻思考がぴたりと止むわけだ。

つまり自分と人生を同化させてはいけない。

人生は無条件に意味を持つ。

手足がなくなろうが、

大病しようが、

肉親が死のうが、

何が起こっても、意味を持つ。

そして、その瞬間に人生に問われる。

お前はどうする?ってね。


そういう意味で、フランクルさんの上記の2冊は

私の人生観をコペルニクス的に変化させました。

抽象的な概念を考えられる人間の実存を考え抜いた文章は

平坦ですが、だからこそ、読んでいて毎回、涙が溢れます。

わたしにとっての人生の応援歌です。


私たちは常に問われているわけです、人生に。

お前ならどうすると。

いいよねー、この発想、大好き。


あなたは、コペルニクス的発想で逆境を淡々と乗り越えたことがありますか。

以上、【人の信用を守る人】でした。

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