2020年3月17日火曜日

【お金を守る】あなたなら、この相談にどう答えますか?

『アドバイスが欲しいです。飲食店で働いているものです。
私の働いている店では、夜中の11時をこえて働くと時給をつけてもらえず
ただ働き状態のブラックな状態です。本来、店長さんや社員さんに
相談することである事案ですが、店長さんや社員さんも、
夜な夜な文句を言わず夜遅くまで頑張って働いているのを
目の当たりにしていてなかなか時間をつけて欲しいと言えないです。
一度社員さんや店長さんに相談するべきでしょうか?』


こんにちは、【お金を守る人】です。

いやー分かります、その気持ち。
皆さんが実際に同じような相談をされたら、どうアドバイスしますか。
このアドバイスの仕方で、仕事や社会に関する見方が分かります。

アドバイスの3つのパターン

1.社会はそういうもん。我慢するか辞めてしまえ。
2.労働基準監督署に匿名で通報したらいい。
3.お金のことを交渉するスキルを磨くゲームと捉えてみては?

解説していきます。

1.社会はそういうもん。我慢するか辞めてしまえ。

この様にアドバイスをした人は昭和型とでもいいましょうか。

雇う側と雇われる側に大きな見えない権力の差を感じながら、
働いた経験をした人でしょう。
お金を稼ぐのはそんなもんでしょ、という感じでもあります。

ちょっと横道にそれますが、
芥川賞作家の又吉さんがテレビのインタビューで
火花で芥川賞を受賞した時に権威ある大学の教授に
言われた一言が今でも心に引っかかっていると言っていました。
それは、『この小説は昭和の物語でしょ』という一言。
それに対し、又吉さんは、
『いやいや、そうじゃない。平成後半でも
練馬や中野に行けば、風呂なしアパートで
明日を夢見て生活している人たちはたくさんいる。
いつから、小説は社会の平均を描くものになったんだ。』
いつものゆったりした又吉さんでなく、
少し熱っぽくしゃべっているのが印象的でした。

はっとさせられました。

私は逆に自分の立場でしかモノを発言していないのではないか。
社会には自分が想像できていない生活をされている人が、
たくさんいるのではないか、そういう方たちのおかげで、
私は満足して生きられているのではないか。
そんな思いが頭に浮かびました。

なので、話は戻りますが、

社会はそういうもん、我慢するか辞めてしまえ。と考える人に
数年前の私であれば、嫌悪感、不快感を抱いたと思います。
しかし、言葉にはその人の生きてきた道が凝縮されています。
頭ごなしに否定しても何も生ません。
そういう風に仕事をして社会の中で生きてこられたんですね。
分かります。と一旦受け入れることの大切さをこの頃、感じています。
なぜなら、私は言葉の力を信じているからです、
だからこそ、このインターネットの片隅で、
自分の思いを書き込んでいるわけです。


2.労働基準監督署に匿名で通報したらいい。


これは、今のスマホやSNS全盛期の今の意見でしょう。

ブラック企業という言われ始め10年以上経ちます。
労働者の労働環境が劇的に改善されています。
自分の権利を自分に被害なく主張する方法として、
このやり方を思いつくんでしょう。
分かります。その気持ち。
通報するのにも精神的な力が必要になりますから、
客観的な証拠を押さえておいたほうが良いですよ。
というのが追加のアドバイスでしょうか。

3.お金のことを交渉するスキルを磨くゲームと捉える。


今の私は断然このアドバイスをする感じですね。

1時間お話を聞く時間があるなら、50分くらいは
相談者の話を聞いて、10分くらい自分の思いを話します。

私の回答はこんな感じです。

『この先、雇われにしても自営で稼ぐにしても、
人様にお金を頂く「仕事」をする限り
お金の事を交渉するというスキルは役に立ちます。
今回のことをそのスキルを磨くゲームと捉え、
この機会に、自分なりの経験を積んでみてはいかがでしょうか。

素直な気持ちを話すのです。相手の立場を立てながら、感情的にならずに。
・ここでの仕事を続けたいこと
・でも、時給がつかない残業モチベーションが下がってしまう事
・店長さんなどの頑張りを見ていると言い出しにくく、
 申し訳ないと思っている事
・そして何よりも、ちゃんと働いた分が頂ければ、
 とても嬉しい、もっと笑顔で働けます!と。

心からそれを伝えて、冷や飯対応だったりクビになったりするなら、
そこまでのお店であり縁です。
ちゃんと応えてくれる場所はあると信じてください。
自分に我慢させちゃダメですよ、頑張れ!』

感情的になっている人間は端的に言えば、バカになっています。

人間らしさの前頭葉を使えていないわけです。
冷静に、順序立てて、相手も立てて、交渉するんですよ。
探偵モノの推理ゲームみたいなものです。
相手の心理を付き、相手を動かすゲームです。
お金の交渉をすることはどんな立場でも
社会のマネーゲームの中では必要なスキルです。
信頼を得る手段にもなります。
今回の事例はそのスキルを磨くには絶好の機会ですよね。


やはり、肉体的、精神的健康を自分で養って、

人とつながり合う社会的健康につながります。

あなたなら、どんなアドバイスをしますか?


以上、【お金を守る人】でした。

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